皐月 秀

皐月秀

皐月 秀(サツキ サカエ)
蓬桃学院高校・演劇部顧問/28歳/さそり座/O型/183センチ
担当科目は数学。 授業は厳しいとの話。
春に蓬桃学院に赴任してきたばかりで、部活の顧問を持っていなかったため、那通央が演劇部を設立する時に名ばかりの顧問となった。



才能がないと、忘れ去られるなんて……。
でも……。


【主人公】
「そういうものでしょうか……」

【秀】
「残念ながら」

【主人公】
「……」

【秀】
「あ」

【秀】
「すまない。
 夢を壊すような話をしたかったわけでないんだ」

【秀】
「もし君が、今、なにかに向かって努力しているの
 だったら、それは頑張ってほしい」

【主人公】
「いえ、そういうのはないですけど」

【主人公】
「努力も大切じゃないんですか?」

【秀】
「それはもちろんだ」

【秀】
「でもそれだけでもだめだ」

【主人公】
「……」

【秀】
「あ……」

【秀】
「余計なことを話しすぎたかな。急ごう」

【主人公】
「あ、はい」


■■劇場外観全景(昼)


【秀】
「ここだな」

【主人公】
「はい。ありがとうございました。
 先生もこの劇場はよくご存じなんですか?」

【秀】
「え?」

【主人公】
「いえ、迷わずにまっすぐこられたので」

【秀】
「あ、ああ。俺も元々この近くの出身なんだ」

【主人公】
「ああ、そうなんですか」

【秀】
「……古くなったな。
 取り壊しもやむなし、といったところか」

【主人公】
「そうですね……。
 中はそれほど古い感じはしないんですけど、
 改めて見ると……」